コンサータ服用 2日目
コンサータ二日目
◆午前中
- 起床が今まで以上に辛くなった
社会人になり朝は気合いで起きられるようになったのですが、足りない睡眠時間が昼間に襲ってきていました。
コンサータは、12時間は確実に覚醒させてくれます。しかし、元々のスペックが変わる訳では無いので、昼に前借りした分は夜にまとめて返済しなければならないようです。
目覚ましを叩いては眠り、叩いては眠り、本当にギリギリの時間にならないと支度ができなくなりました。
- 初日ほど劇的な変化は感じない
落ち着きが上がった感覚はありますが、初日ほどの変化は感じなくなりました。
早くも耐性が出てきたのでしょうか。
- 集中力は持続する
頭痛がするものの、明らかに普段より覚醒している分、淡々と作業を進めることができます。
面倒な作業や書類の見直しで、嫌な所を飛ばさずに我慢しながら進められます。
ただし、不注意が完全に無くなるわけではありません。定型から見たら、まだまだ、、、まだまだおっちょこちょいです。
- ワーキングメモリーは増えない
ワーキングメモリーの不足を自覚できるようになりますが、容量は増えません。
たまたま、20ページ程の冊子のスキャンとコピーを任されたのですが、スキャンしている最中に外線があり、名前を呼ばれて振り返った瞬間に何ページまでスキャンしていたか忘れました。
同じページをスキャンして、pdfで見た時にダブっていたら嫌だったので初めからやり直しをしました。
簡単な作業のはずなのに、かなり時間がかかってしまい、公開処刑されている気分でした。
更に、指示の内容と違った理解をしており、三度手間になりました。
今後、突然の指示は必ず付箋にメモを取ることにします。
一見簡単に思える単純作業系は、自分の現在地を常にメモをして中間セーブをとらないと絶対に失敗することを痛感しました。
◆午後
- 締め付けるような頭痛
脳を真綿で締め付けるような頭痛がずっと続きます。この頭痛のお陰で眠くならない反面、非常にストレスが溜まりました。
- 三大欲求の消失
私は三大欲求が強いです。それさえ満たされていれば幸せくらいには思っていました。
ところが、コンサータが効いている間は「ほしい」が消失します。
物理的に食べられないのではなく、食べる=美味しい=気持ちいいの概念がなくなります。
飢えは無いですが、満足もありません。
食べ物の味に対する興味は半減しました。
ADHDはセックスやギャンブル、薬物に溺れやすいらしいそうですが、信憑性の高い説だと思います。
コンサータでドーパミンが適度に満たされているので、渇望しなくなるのだと思います。
◆12時間後
- 薬が切れると身体が重い
ヤクが切れると足取りがもたつきました。頭痛は残り服用14時間後くらいまで持続しました。
- 帰宅後まともに動けない
外回りの疲労もありましたが、帰宅後全く動けず、お風呂にすら入れず倒れ込んでいました。深夜に目が覚めて、お風呂に入りました。その後すぐに入眠しました。
コンサータは魔法の薬なんかじゃない
これ、色んなところで言われています。
魔法の薬ではないです。現実に縛り付ける薬です。
薬効は凄まじいです。昼間ずっと眠くならず起きていられることがとても嬉しいです。こんなことは寝溜めしない限りありませんでした。
その分、反動は夜にやってきます。薬効が切れた瞬間、仕事終わりの余暇などそこにはなく、身体が強制シャットダウンします。
薬を使うのではなく、薬に使われるのです。
コンサータ服用 初日
コンサータ18mgを服用開始しました。
まずはお試しで11日間続け、経過観察し、適量を医師と相談する予定です。
コンサータとは
ADHDの治療薬です。
中枢神経に作用し、ドーパミン、ノルアドレナリンの働きを活性化させることで、不注意、衝動性、多動性の改善が考えられています。
主成分はメチルフェニデート塩酸塩です。
つまり、乱用で社会問題になったリタリンと中身は同じです。
コンサータは、成分が時間をかけて体内に吸収される徐放性製剤のため、薬効が12時間前後あり、依存性が少ないとされています。
第一種向精神薬で、厳しい管理下にある薬です。
主な副作用は食欲低下、不眠、動悸、頭痛などです。
1日1回、朝に服用します。
コンサータ18mgの服用感
◆全体を通して
- 過集中が出来なくなり、しようとすると頭痛が起きて、現実に引き戻される。全くぼんやりできない。
- 過集中が出来ないため、考える事柄のバリエーションが増えた。
- ミスに気付いたり段取りを考えられるようになった。
- 食欲減退。
- 時間の経過が遅く感じる。
- 日中の猛烈な眠気が吹き飛んだ。
- 薬の切れかけに動悸が起こり、疲労感がある。
◆7:30服用開始~8:00
30分で効き目が出てくる。
- 周りの景色が鮮やかに感じ、情報量の多さに驚く。
- 意識が外界とすぐに繋がる。
- 自分と周りの動きが遅く感じる。
- 自分が動いた瞬間、頭で考えて行動が抑制ができる。
- 音楽の世界観に没入(過集中)出来ない。
- ある程度の音量で音楽鑑賞をしても車内アナウンスに気がつく。これまでは視覚情報のみで、半分無意識に電車を降りていた。
◆服用1時間半後 9:00
- 食欲はあるが、食べ物を見るとげんなりする。
◆服用4時間半後 12:00
- 食欲減退するが昼食はとれた。
- 昼食後の猛烈な眠気が一切来ない。
- 人の話を冷静に聞けるようになった。これまで反射的に行っていた過剰なリアクションが減った。
◆服用8時間後 15:30
- 全く眠くならず、薬を生み出した人に感謝する。
- 過集中が起きないため、調べ物をしたり邪魔が入っても、目的を忘れることなく元のタスクに戻れる
◆服用9時間後 16:30
- 眠くならない。神に感謝。
- 食欲減退。通常、この時間帯はいつも小腹が空いていた。
- いつも飛ばしていた書類チェックができるようになった。
◆服用10時間後 17:30
- 薬効が薄くなり始め、疲れを感じる。
- 低血糖と似た状態になるが、空腹感はなく、回復方法が思いつかない。
- 小刻みな手の震え。
- 動悸、発汗
- 頭は疲れているのに眠くならない。
◆服用12時間後 19:30
つかれたねむいねむいおなかすいた〜!あ〜うごけない〜眠気に抱かれるんじゃ^~〜バナナがうめえ〜てかなんか時間が経つの早くない!?ベッドでぼんやりしてたら1時間経ってた…コンサータすごない!?クスリきれたの丸わかりの助ですわ〜〜定型ってすげーなおい
結論。コンサータは効く。
冷静になり、淡々と作業を進められるようになりました。
何より、思春期より悩まされ続けていた日中の眠気が消えたことは特筆に値します。
定型の感覚を人生初体験し、色々なことに気がついてしまう状態を学びました。
これまで私はたくさんの人を無神経な言動で不快な思いをさせていたのだと思い、反省しました。
過集中は不可能でした。あっちの世界に行こうとしても、鎖で繋がれているようで、意図的にすることもできません。
キキが魔法を使えなくなった感覚は、こんな風なのでしょうか。
創造力は大差ないように思います。
30分で効いてくるので、明日は8時に服用します。
ADHDの診断を受けるまで ②
前回の記事の通り、ADHDの疑いが濃厚だった為、病院を予約・受診しました。
以下に経過を記しますが、個人の意見が大いに含まれておりますので、鵜呑みにはせず参考程度にして頂けると幸いです。
◆病院選び
発達障害センター等に相談はせず、発達障害の専門医が所属する大学付属病院の予約をしました。
理由としては、最終的な診断を下せるのは専門医だけだからです。
様々なブログやサイトで下調べをした結果、相談をしても時間の無駄だと判断しました。
◆予約を取るまで
私が選んだ病院は、月に一回ある予約開始日に、次の1ヶ月分の予約を電話受付する形態でした。
平日朝8時半開始でした。
全国から一斉に発信が集中するため、電話回線が混雑し、さながらチケット争奪戦のようでした。二つの電話で合計500回ほどリダイヤルしたと思います。
9時半頃、運良く電話が繋がり予約を取ることができました。
諦めず、根気よくリダイヤルを続けることが大切だと思います。
◆診察当日に向けた準備
私の病院では以下のものを準備するように言われました。
・母子手帳
・通信簿
・生育歴を整理したメモ
・家族の同伴
この辺はほかと大差ないようです。
両親に自分が発達障害かもしれないと告げるのには勇気が必要でした。理解のある両親で、私は恵まれていると思います。
◆受診当日
予約時間30分前に受付
↓
問診票へ記入
↓
診察
↓
CT、血液、尿検査(コンサータ処方可否の確認)
↓
処方
問診票は独自のもので、IQテストはありませんでした。
私生活の状況、漢字の読みを問う問題が20問、5段階で回答する質問が50問という構成でした。
診察では、
・受診に至った経緯
・幼少時の様子(親に質問)
・現在の様子
についてお話をしました。
受診に至った経緯を話している時点で、喋りすぎになりがちなので気をつけた方がいいとアドバイスを頂きました。
幼少時に関しては、幼稚園から小学校の様子をよく質問されました。私の回答に対して親に意見を求め、裏を取る形でした。
◆診断確定、コンサータ処方
恐らく40分ほどお話を聞いて頂き、最終的には軽度のADHDだと診断されました。
そこまで生活に支障はないが、典型的な症状がみられるとのことでした。
処方は本人の意思に任せるとご判断頂いたため、コンサータ18mgを試すことにしました。
明日から、飲み始めます。
少しでもいい仕事ができるようになりたいです。
ADHDの診断を受けるまで ①
本日ADHDの確定診断を受けました。
同じ悩みを抱えている方の一助になればと思い、備忘録として記録することにします。
◆筆者スペック
23歳、女性。
四大卒後就職し、営業職二年目。
◆診断を受けるまで
幼少時より遅刻や忘れ物が多く、他人と比較した時に違和感がありました。
例えば、高校受験の際、面接で上履きを忘れて靴下で入室したり(もちろん落とされました)、
習い事では遅刻が多すぎて、30分早く待機するように個人的な指導を受けたり、発表会の日に衣装を忘れていました。
多動の症状はそこまで出ておらず、勉強面での支障も無かったため、普通学級で問題はありませんでした。
大学は講義を休もうが遅刻しようが筆記ができれば単位が貰える科目を多く取り、留年もなく無事に卒業。
しかし、就活や仕事をするようになってからADHD特有の症状に悩み始めました。
就活では
・面接に遅刻
・提出資料漏れ
・忘れ物
仕事では
・書類の記入ミス、誤発注
・スケジュールが把握できない
・会社のものを紛失
・大事な会議で眠る
まだ二年目なので笑って済まされていますが、このままではいけないと思い、受診を決意しました。
続きます。