発達障害を告白するということ
発達障害のカミングアウト
今回は、永遠に付き纏うこの問題について考えたいと思います。
私自身まだ悩んでいる最中で、明確な回答は得られていません。
ADHDを恋人にカミングアウトすると、どうなるか。
カミングアウトしようと思った理由は、後出しジャンケンをするよりも、誠実でいたいと思ったからです。
カミングアウトして終わるなら、所詮それまでの関係だと覚悟していました。
相手にも選ぶ権利はあります。
好きだからこそ、相手の尊重をしたかった。
診断を受けたその日に、交際歴約1年の恋人へ「話したいことがあるから会えないか」と連絡をしました。
相手は別れ話だと思ったのか、その場で話の内容を開示するよう求めてきました。
本当は直接話したかったのですが、お互い気軽に会える環境下に無かったため、諦めて全てを話しました。
精神科に行ったこと。
診断を受けたこと。
コンサータの処方があったこと。
今は薬の力を借りて仕事を頑張りたいこと。
いつか薬無しでも同じ成果をあげられるようになりたいこと。
恋人の回答は、「それで、今までと何か変わることがあるのか?」でした。
100点満点の回答でした。
この人とお付き合いをして本当に良かったと思いました。
それでも心の片隅には、私個人ではなく未来を考えた時、どう思われるか分からない不安がこびり付いていました。
その後
全く別の理由で喧嘩し、険悪な状態のまま会いました。
その時、相手の同僚になった新人の話をされました。
「俺が同じ年次だった時、こんなに出来なくは無かったなあって思うんだよね。
やり方教えて、やって見せてるのにさあ。上がってくる成果物が間違いだらけで。
◯◯(私の名前)に似てるところあるな〜って」
私は、大きな過ちを犯したことに気が付きました。
交際する上で、相手を尊敬できるかどうかは重要であると考えています。
明らかに、彼から私に対する尊敬の念は薄まっていました。
その後間もなく、相手から別れを告げられました。
別れ際、もう続けられない理由に発達障害はあるか?と聞きました。
「それは関係ない」との回答でした。
正解ルートは何だったのか
本件を通して、慣用句「沈黙は金」の意味を痛感しました。
黙るべき時か、話すべき時か判断することは非常に重要なんですね。
(ADHDの苦手なことですね!)
冒頭に、相手にも選ぶ権利がある!だから話す!!と書きましたが、振り返ってみれば、自分のエゴに過ぎませんでした。
大きな発見だと感じています。この失敗を次に活かしていきたいです。
今回の相手は人生で一番お熱、全力投球であったことを自負しています。それだけに学びは多かったです。特に後悔はありません。
ただ…… 孤独感が拭えません。
早く誰かに殺してほしいです。